月刊プレイボーイ日本版
インタビュー
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■ vol.6 ■
(PB)
でも、自分の体を商品化するというのが当たり前になってしまう世の中と言うのは、どこか壊れていませんか?
(監督)
いや、どうなんですかね。たとえばタレント業やっているのも、自分の商品化ですし。会社の奴隷よりはいいかも知れないですよね。少なくとも、彼女たちの多くが擬似恋愛の相手になって癒すのが仕事と言う意識を持っていることは事実です。
(PB)
全国の中学や高校を回ってボランティアでエイズ対策の講演活動をされてましたよね。
(監督)
ええ。厚生省のエイズ予防財団から頼まれて、初めて国家の機関の中でエイズ撲滅の委員みたいなことをやったわけです。エイズというものが日本に登場して話題になった時に、無知から始まる恐怖が偏見を生み、それが差別を生むと言う、その順序通りの出来事が世の中で起きたんですね。まず無知から解きほぐさなければならないわけですが、すると中学生に性に関する事を言わなければならない。エイズは初期の段階では同性愛者から始まったわけですからアナルSEXも説明しなければならない訳ですよ。だからそこまで話しました。
(PB)
生徒たちの反応はどうだったんですか?
(監督)
すごい体験もしたですよ。ある高校で講演が終わった時、男女生徒が近づいてきてこう言うんですよ。「精液からも感染するっていうことでしたけど、飲んだ場合はどうなんですか?」って。フッと後ろを見たら、飲んだであろうと思われる女の子が下を向いているんですよ。一瞬、パニクリましたけど、胃液からエイズウィルスが発見された例はないって手短に答えておきました。そういう医者が説明できない世界をあたしに質問してくるんですよね。
(PB)
そういう意味では、大人の秘め事と言う部分がまだまだありますよね。
(監督)
たとえば、学校で先生が模型のペニスを持ってきて、コンドームはこういうふうに着けて使うものだと教えるんですけど、あたしはどうも納得いかなかったんですね。で、ソープランド嬢に聞いて回ったんですよ。そしたら、勃起するとカウパー氏腺液が出始めるから、完全勃起する前から着けなきゃダメだと。それに一番難しいのははずすときで、それは相手の協力も必要なんだと。なるほどと思いましたね。そういう大切な事を講演で話をしたらエイズの講演じゃなくてエロの講演だって評論家の先生方に責められました。だけど、本当のことを教えるいうのはそういうことなんですよ。ずっと性を表現してきたあたしが、性の語り部と言う形でお役に立てたというのは嬉しかったですね。
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